7コストの壁

最初に表を見てください。

2ターン 3ターン 4ターン 5ターン 6ターン 7ターン
2 3 4 5 6 7
  2 3 4 5 6
14 23 34 47


何を書いた表なのか分かったでしょうか?これは、2コストからお互いにキャラクターをカーブ展開していき、毎ターン2体のキャラクターが両方ともスタンしていった時のスタンダメージの合計を書いていったものです。中段2段が各ターンのスタンダメージ、最下段が合計ダメージになっています。
これを見て何がわかるかというと、VSシステムは標準では第7ターンで決着がつくようにデザインされている、ということです。7ターン目までのスタンダメージ合計は47点、ゲーム中数点のブレイクスルーは自然と起こるので、まずどちらかのライフは0を切っているでしょう。ですから普通のデッキは7コストのキャラクターまでしか入れないのです。8コストのキャラクターを適当に入れても、そのままでは出番が無くて無駄カードになってしまう可能性は高いです。
ATKを上げてコストの低いキャラクターで敵の高コストキャラクターをスタンさせれば、敵の低コストキャラクターをこちらの高コストキャラクターでスタンせずに倒すことができ、スタンダメージを減らすことができます。お互いにこれを行っていたり、2〜3ターンのキャラクター展開が遅かったりすれば、この表よりスタンダメージは低くなるので、一応勝負が8ターン目にもつれこむ可能性はあります。リミテッドで8ターン目がよく起きるのはこのようなケースです。
もうちょっと付け加えて言うならば、VSシステムでの速攻デッキは5、6ターンでの決着を目指しますが、その場合には10〜25点の追加ダメージが必要になることもわかります。さすがに普通のブレイクスルーだけでこれを達成するのは難しいので、Surprise Attack(Marvel Origins)やダークシードのために死ね!(ジャスティスリーグ)などの直接ダメージを使ってライフを減らしたり、オフカーブ戦略で攻撃の手数を増やしてプレイヤーに直接のブレイクスルーを狙ったりしなければなりません。