月の宴報告

プロモカード「マスタースパーク」

 大変遅くなりましたが、月の宴の事後報告です。とりあえず今回もVSシステム東方セットは全部はけました。持っていた分のうち約17部が売れて、残った数部は両隣のサークルさんに冊子交換で差し上げた次第です。白日君の東方怪獣本もけっこう売れました。「怪獣」というキーワードに反応するお客もそこそこいましたし。
 今回イベントの規模の違いはあっても、例大祭に比べるとかなり販売には努力が必要でした。「東方のカードゲーム」と呼び声をかけてもなかなか反応してもらえず、ちょっと今後の制作に不安を感じた一瞬もあったのですが、周囲の人の流れやサークルを見回して一応理由が分かった気がします。
 例大祭には既に大手として認知されている作品・サークルも含めて、結構多くの東方同人カードゲームが売られており、来場者の中には「東方のカードゲーム」をわざわざ買いに来た方々も少なくなかったのです。それに対して月の宴ではカタログで告知してカードゲームを売っていたサークルはほぼ我々だけでした。カードゲーム目当ての客層はあまり来ていない状況だったのです。事前の構想では他に競合者がいないのでむしろ好機と踏んでいたのですが……同人イベント道も奥が深いですね。


 さて、月の宴での販売分で頒布した分に付けたプロモカードはこれです。


 今後もイベントの度に何かしらプロモカードは作っていきたいと思いますが、どのようなフォーマットがいいのかはまだ模索中ですので、これからしばらくはパターンを変えた何種類かのプロモカードを発行していく予定です。
 今回の「マスタースパーク」はVSシステムの旧カードデザイン時代のプロモカードに使われたオーバーサイズアートカード(イラストのサイズが大きいカード)の形式です。単なるイラスト違いの再版ですので、カード自体はセット内のマスタースパークのカードと同等のものとして扱われます。


 東方VSの制作時にイラストを発注していたとき、カードの枠デザインとイラスト欄の大きさはイラストレーターに大体伝えてありましたが、トリミングされることを前提としてより大きい絵を描いて下さった方々も多数いらっしゃいました。それ自体はカードイラストの仕事として自然なことですが、編集の際にどうしても原画の良いところを削らなければならないケースもあって、そんなときオーバーサイズアートカードの必要性を感じたのです。
 坂上紅字さんのマスタースパークの絵はラフスケッチの時点では大体カード枠に準拠していましたが、完成画は上下に大きく広がりが加えられていました。それをなるべく完全な形で多くの方々に見てもらいたかったので、今回のような仕様にしてみました。
 次回の参加イベントである夏コミでもまた違う様式のプロモカードを配布したいと考えています。もしこれらのデザインに何かご意見などありましたら、ご連絡いただければぜひ参考にしたいと思います。