Duelist Deviceは凄い!!

 先月ごろ発売された遊戯王のギフトボックス付属の、噂の『遊戯王専用電卓』がこのDuelist Deviceです。私は遊戯王OCGはやってませんがこの電卓だけ売ってる場所がないか周囲を探してようやく、一昨日に東京のカードショップで見つけました。1個千円、私の見積もりだと2千円は固い(試算:ギフトボックス5千円=パック千円相当+デッキケース500円+アニメDVD500円+プロモカード千円+電卓2千円)と踏んでましたから、むしろ2個買ってきてしまった。しかしこれ実際に動かしてみるとかなりの値打ちものです。
 起動してみると、とりあえず基本モードとして両プレイヤー用のライフ8000が別枠で表示されます。これらを個別に(100円電卓並みに)数値計算することは可能です。ワンボタンのバック機能もあるので100円電卓より便利かも。ですが、本領はむしろ多彩なオプションモードの内容にあります。

  • タイマー/時刻機能

 時間を合わせておけばデジタル時計になる時刻機能があります。これに限らず、ほとんどのモードの情報は休止状態中も記憶されています。また、秒刻みのタイマー機能があり、簡易ストップウォッチや将棋用のタイマーとしても使えます。

  • コインフリップ/ダイス機能

 1/2の確率で表裏を出すコインフリップ機能、1/6の確率でダイスの各目を出すダイス機能があります。これらは過去3回分まで履歴が保存できるため、複数回試行するときも安心ですし、なんと履歴もタイマー同様休止中も記憶されます。何気にコイントス/ダイスロールが液晶画面でアニメーションするのもいい演出です。

  • カウンター機能

 常時表示している整数値を±1づつできるカウンター機能があります。ライフとは別のプレイヤー情報(ターン数など)をチェックするのにいいでしょう。

  • ボイス機能

 約10分までの音声をマイクを利用して録音し、再生することができます。マイクの精度はむしろ耐久性を重視したようであまりきれいとはいえません。音量も高くはないので、既成の音楽や声を記録するには工夫が必要でしょう。しかし結構雰囲気作りには使えそうです。むしろ何か効果音を録音した方がいいのかも。

  • 12桁計算機機能

 いわゆる普通の100円電卓です。TCGするときにはあまり必要はありませんが、他のゲームに利用する場合俄然重要度が増します。

「Duelist Device」の名は伊達ではなく、そのものは廉価であってもゲームを遊ぶ上で便利な機能に絞って充実を図った構成です。これ一つあれば大抵のTCGを遊ぶには不自由しません。しかしもっと重要なのは、あまりにも付属機能が充実しているため、TCG以外のゲームを遊ぶのに便利になっているということです。
 例えばTRPGプレイヤーの皆さん、常時2項目の数値記録を保持し、さらに電卓としての計算も可能で、さらにコインとダイスも振れるハンディな機器がどれほど便利か想像できるでしょうか?プレイヤー共用とマスター用に一つづつ用意すれば、相当な作業時間の短縮になるはずです。
 しばらくの間は、都市圏のカードゲームショップ(大抵TRPG取扱店を兼ねるか、近くにあります)で売っている可能性が高いです。この機にぜひ一つ手に入れてみてはいかがでしょうか。