アニメ版ウィッチブレイドとサイバーフォースの思い出

ひそかに毎週観てます。
ウイッチブレイドの原作は80年代後半にX-Menを手がけて脚光を浴びたアーティストでイメージコミックスの創設者の一人でもあるマーク・シルベストリのスタジオ、トップ・カウ・コミックスの作品です。
女にしか装備できない地上最強の武器ウィッチブレイド。その後継者として選ばれたニューヨークの女刑事が様々な魔性の者たちと戦いを繰り広げる、というのがストーリー。外伝的に歴史上の様々なウィッチブレイドの継承者をフィーチャーしたミニシリーズもありました。ペンシラーのマイケル・ターナーを一躍トップアーティストに押し上げた作品としても知られています。米国では短い間ですがTVドラマ化もされてました。


まぁ、私が日本オリジナルのアニメ版を何で観てるかというと、実はアメコミとは関係なくてメインライターの小林靖子のファンだからなのです。
小林靖子は特撮・アニメ界で活躍する脚本家、代表作は「星獣戦隊ギンガマン」「未来戦隊タイムレンジャー」「仮面ライダー龍騎」など。スーパーヒーローの人間としての面を浮き彫りにするドラマ作りや、超人とその存在する世界との関係性を丁寧に描く世界描写などが際立って上手い、日本のライターとしては珍しく現代アメコミ的なドラマツルギーをする方です。
実写版セーラームーン以来しばらくメインライターを務めるオリジナル作品が絶えていたので、アニメ版ウイッチブレイドが久しぶりにメインを張った作品になります。まぁ、そんなわけで原作版ウィッチブレイドを読んでなかったシミヅも毎週楽しみにしてます。気分的には「仮面ライダー龍騎RX」なんですが(笑)


原作のほうのウィッチブレイドは読んでませんでしたが、トップ・カウ・コミックスの作品ではシルベストリの初オリジナル作「サイバーフォース」が私は好きでしたね。悪の巨大企業サイバーデータ社によってサイボーグに改造され、後に脱走し対抗してスーパーヒーローチームを結成したサイボーグ・ミュータント戦士(元からミュータントなのにさらに強化改造を受けてる!)たちの物語です。アメコミ版サイボーグ009と言えば分かりやすいでしょうか。実はウィッチブレイドって元々はこの作品からのスピンオフキャラクターだったんですよ!
3本の左腕を持つ傭兵ストライカー、形状記憶合金の爪を持つネイティブ・アメリカンの戦士リップクローなど魅力的なキャラクターの多い作品でした。昔OVERPOWERというアメコミTCGが出てた頃にはサイバーフォース・ウィッチブレイドデッキとか作ってみたりしたものです。
アニメ版ウィッチブレイドにクロスオーバーして出てきたらビックリだけど、さすがにそれはやらないだろうなぁ〜。